楽曲詳細

カバーイメージ
価格
1,785円(税込)
出版社
カワイ出版
初演
泉陽高校音楽部、泉北高校コーラス部
ヴォーチェ・コン・カローレ
合唱団ひだまり
(指揮: 石若雅弥, ピアノ: 石毛明生)
 
2007年5月26日 晶子フォーラム2007
大阪府立大学Uホール
主催:大阪府立大学 共催:与謝野晶子倶楽部
難易度
中級
発売日
2009年6月1日初版発行

解説

 私は与謝野晶子の母校・泉陽高校の出身でありますが、泉陽高校の中庭には「君死にたまふことなかれ」の詩碑が建てられています。
 私の高校在学中には、女流作曲家の代表として有名な吉田隆子さんが作曲された「君死にたまふことなかれ」が「第二の校歌」というくらいに毎年のように演奏されておりました。しかし、楽譜が絶版になっていることなどから、堺市役所内にあります与謝野晶子倶楽部さんより2007年に「君死にたまふことなかれ」を作曲する機会をいただきました。「吉田版」が定着していたこともあり、初演前は抵抗があった方々もいらっしゃいましたが、お陰様でその後も様々な場で何度も演奏機会をいただいております。
 さらに先日「歌曲版」としてCDが発売され、この度ようやく楽譜も出版されることになりました。
 出身校が同じ作詩・作曲者による「君死にたまふことなかれ」が広く皆様の心に届くことを願っております。
 なお、タイトルの読み方は「君死にたもうことなかれ」ですが、原題通りに「たまふ」と表記しております。


 

初演者より

 生涯、女性からの視点で捉えた愛と戦いへの思いを詠み貫いた与謝野晶子。包み隠さない、情熱的な彼女の「うた」は、今も多くの人々の心の中に生きている。
 そういった彼女の「うた」に、メロディをつけ、またもう一つの意味での「うた」にしたのが、この混声合唱組曲「君死にたまふことなかれ」である。
 技巧的に紡がれた彼女の繊細な主張に、曲という新しい彩りを添えることで、この歌はさらに強いメッセージ色を持ち、より多くの人々に伝えられていくこととなるだろう。今回、その彩りのサポーターというのが、与謝野晶子の生まれである堺の生んだ 作曲家・石若雅弥である。

 詩の持つしっかりとした世界観にさらに広がりを持たせ、音楽の持つわずかな表情までを詩に溶け込ませるその曲は、これまでの詩を詠むことだけの手段から、耳、ひいては全身を使って感じる、世界観への感受を大きく後押しする。

 改訂を加えられ、さらに上質となった混声合唱組曲「君死にたまふことなかれ」。一つの芸術作品が新たに生まれた。